制度改正

2027年4月から技能実習制度が廃止!育成就労制度への移行で企業が今すぐ準備すべきこと

2026/1/7
#技能実習制度#育成就労制度#外国人雇用#制度改正#人事管理
外国人技能実習制度が2027年4月に廃止され、新たな育成就労制度へ移行します。企業の人事担当者が知っておくべき移行スケジュール、新制度の特徴、そして今から準備すべき具体的な対策について詳しく解説します。

技能実習制度廃止の背景と新制度創設の意義

外国人技能実習制度は、2027年4月1日から段階的に廃止され、新たな「育成就労制度」へ移行することが決定しました。この大きな制度変更の背景には、従来の技能実習制度が抱えていた構造的な問題があります。

令和6年(2024年)6月21日に公布された改正法では、技能実習制度の「建前と実態の乖離」や「転職制限による労働者の権利制限」といった課題を解決するため、「国際貢献」から「人手不足解消と人材育成」を重視した労働者保護型の制度へと根本的な転換が図られました。

この変更により、企業にとってはより透明性が高く、外国人労働者にとってはより働きやすい環境が整備されることが期待されています。

移行スケジュールと企業への影響

制度移行は段階的に進められ、企業の皆様には計画的な準備が求められます。

2024年:準備・情報収集期間

  • 新規受け入れ停止の通知開始
  • 企業は新制度に関する情報収集と準備を開始

2025年:経過措置期間開始

  • 現行制度は継続されるため、既存の技能実習生への対応は従来通り
  • 新制度への移行準備を本格化

2026年:移行準備の本格化

  • 育成就労制度への移行手続きが本格化
  • 新制度下での認定取得手続きが必要

2027年4月1日:育成就労制度正式施行

  • 技能実習制度が完全廃止
  • 3年間の移行期間内に完全移行を完了

育成就労制度の主な特徴

対象分野の絞り込み

新制度では、従来の技能実習90分野から大幅に縮小され、特定技能制度の16分野(建設、介護、農業、製造業など)と原則一致します。これにより、より実際の人手不足分野に特化した制度運用が可能になります。

在留期間と移行ルート

育成就労制度では、3年間の「育成就労計画」の作成・認定が必須となります。この計画に基づいて外国人労働者を受け入れ、3年後には特定技能1号への移行が可能です。移行には日本語A2相当の能力と技能検定の合格が必要となります。

日本語・技能要件の明確化

新制度では、段階的な能力向上が求められます:

  • 就労開始時:日本語能力A1相当以上
  • 就労1年後:日本語能力A2相当以上、技能検定基礎級合格(転籍の条件)

これらの要件により、外国人労働者の着実なスキルアップが期待できます。

転籍制度の導入

従来の技能実習制度で大きな問題となっていた転職制限が緩和され、一定の条件を満たせば転籍が可能になります。これにより、労働者の権利保護が強化されるとともに、企業にとっても優秀な人材の確保がより重要になります。

特定技能制度との連動効果

育成就労制度の導入により、**育成就労(3年)→特定技能1号(最長5年)→特定技能2号(無期限・家族帯同可)**という明確なキャリアパスが整備されます。

また、2026年には特定技能制度の事務手続きも簡素化され、年4回の届出が年1回に削減される予定です。これにより、企業の事務負担軽減も期待できます。

企業が今すぐ準備すべき5つのポイント

1. 現在の技能実習生の状況整理

既存の技能実習生について、在留期間や技能レベルを整理し、新制度への移行スケジュールを検討してください。経過措置により現行制度での対応は可能ですが、将来的な移行を見据えた計画が必要です。

2. 育成就労計画の準備

3年間の育成就労計画の作成・認定が必須となるため、具体的な教育プログラムや技能向上計画の準備を開始してください。

3. 日本語教育体制の整備

新制度では段階的な日本語能力向上が求められるため、社内での日本語教育体制や外部教育機関との連携を検討してください。

4. 労働条件・環境の見直し

新制度では労働者保護が強化されるため、労働条件や職場環境を改めて点検し、必要に応じて改善を図ってください。

5. 情報収集と専門機関との連携

制度の詳細は今後も更新される可能性があるため、継続的な情報収集と、監理団体や専門機関との連携強化を図ってください。

まとめ

外国人技能実習制度から育成就労制度への移行は、企業にとって大きな変化をもたらします。しかし、適切な準備を行うことで、より安定的で長期的な外国人労働者の雇用が可能になり、人手不足の解決と企業の成長につながる機会でもあります。

今後も制度の詳細が明らかになってくるため、最新情報を継続的に収集し、計画的な準備を進めることが重要です。Talk JPNでは、企業の皆様の新制度への移行をサポートする各種サービスを提供しておりますので、ぜひご活用ください。